皆さん、夏場の小屋裏と聞くとどんなイメージを連想するでしょうか。熱気がこもるような蒸し暑いイメージが思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。実際、小屋裏という空間は熱や湿気がこもりやすく、夏場は特に屋根に直接当たる太陽の影響で、小屋裏を50℃以上にもなることがあります。特に屋根断熱の場合、従来の断熱施工では天井面が非常に暑くなり、いくらエアコンの冷房を効かせても涼しくなることは難しいのです。しかし、ここで紹介するマツナガのセルロースファイバー「MSグリーンファイバー」は、真夏でも階下なみの快適な温湿環境を実現することができます。
セルロースファイバーの施工でどのくらい効果が変わるのか?
実際の効果を検証するため、勾配屋根の断熱において、グラスウール断熱と、セルロースファイバーを使用した場合の室内温度の変化を比較しました。いかが検証の詳細です。
(測定地点については図示しているような形で天井面と天井面から1.5m地点と2.5m地点の3点で測定します。)
測定条件
測定日:1998.9.20 24時間
測定場所:世田谷区内 無人
測定箇所:天井・中間
備考:外壁は両棟共にGW
● =測定箇所
比較データ
MSグリーンファイバー(セルロースファイバー)
1日の温度差がわずか11度で、測点3点の温度差もほとんどなく室内全体の温度が均一であるといえます。また、今回の実験では窓を閉めている為、室温が上がっていますが、風を通す事で真夏でも2階を快適な居室として使用できることが示されています。
グラスウール
1日の温度差が25度にも達し、測点3点の温度差も大きく、室内の温度ムラが顕著です。また、天井が高温でパネルヒーターのようになっており、輻射熱を受けるために風通しを良くしても非常に暑く感じます。
セルロースファイバーとグラスウールの温度変化を表したグラフを比較するとセルロースファイバーの方が温熱環境が安定していることが明らかです。夏の間は天井・屋根だけでもセルロースファイバーを使用することで、屋根裏の温度上昇を抑え、室内を快適に保つことができます。
冬の寒さにもセルロースファイバーは効果あり
屋根・天井に施工したセルロースファイバーの断熱は冬場も効果を発揮します。従来のマット・ボード状断熱材の施工では隙間を埋めるのが難しく、隙間があるとそこから室内の暖気が外気に漏れてしまいますがセルロースファイバーの施工は複雑な空間も隙間なく施工できるので、室内の暖気をしっかりフタして屋根・天井から外気に抜けるのを防いでくれます。また、冬場は床断熱をセルロースファイバーで施工することで床下からの冷気をシャットアウトし、「いくら暖房しても暖かくならない」問題を改善できます。セルロースファイバーはビフォーアフターの違いが分かるリフォームやリノベーションだとその効果をより体感しやすいです
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