セルロースファイバーの原材料は新聞紙の新古紙をリサイクルしたものです。
このような話をすると、「原材料が紙なので火には弱いのではないか」と不安に感じられる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
実はセルロースファイバーの中には防燃処理のためにホウ酸が含まれています。
万が一の火災の際も、このホウ酸が炭化層を生成し酸素の侵入を遮断してくれる為、火災がおきても表面が焦げるだけで燃焼を抑えることができますし、
隣家からの飛び火でも、延焼を防ぐはたらきがあります。
またホウ酸は自然素材です。ゴキブリのホウ酸団子のホウ酸と聞けばイメージがつく方も多いかもしれませんが、
野菜果物・土壌・海水などにも存在する成分で、目薬・肥料・おもちゃのスライムなどにも使われています。
火災によって有毒ガスや多量の煙を出す心配もないので、セルローズファイバーで施工した住宅は心強い安心住宅と言えます。
火災時、例えばグラスウールなどのマット状断熱材は施工が隙間気味になっている為、決して燃えにくいという事はありません。
火災時はこの隙間から酸素が供給される形となってしまいます。
(一見、隙間がなさそうに見えますがサーモグラフィで確認すると隙間があることがよくわかります)
石油化学系の断熱材の場合は燃え広がれば一気に燃え上がってしまうでしょう。特に石油化学系断熱材では、火災時に有毒ガスが発生し大変危険です。
マツナガのセルロースファイバー「MSグリーンファイバー」では、隙間のない施工が施されているので、表面が炭化しそれ以上 酸素が供給されない為、燃え広がる心配がありません。また、断熱材の材料は全て天然素材のため、有毒ガスの発生もありません。
右の写真は実際にガスバーナーの火を当てている様子ですが、ご覧のように、「MSグリーンファイバー」断熱材は 表面が焦げるだけで、燃え上がるという事はありません。
セルロースファイバーの防火認定を調べたい方は下のリンクをクリックしてください。
1時間以上燃えた現場
こちらはセルロースファイバー施工後に火災が発生した現場を撮影したものです。
室内はボード+珪藻土まで仕上げた状態からここまで燃えました。 写真の通りセルローズファイバー(灰色)の表面だけが焦げているだけで後ろ側の合板はなんともありません。
この写真からも実際にセルローズファイバーが延焼を抑制していることが確認できるかと思います。