適切な断熱により室内間の急激な温度差を避けましょう。
同じ室温でも、断熱性能によって体感温度や床・壁の温度に大きな差が出ます。 断熱性能の低い家では、室温20℃に対して体感温度が15.4℃、表面温度に至っては10.8℃と9℃以上の差があります。一方断熱性能の高い家では、室温20℃に対して体感温度は19℃、表面温度も18℃とほとんど差がありません。
また、断熱性能の低い住宅では「上が暖かく下が寒い」という高さによる温度差も生じてしまいます。部屋の下の方(床付近)は床から伝わる冷気によって冷やされ、寒くなります。また、壁から伝わった冷気で冷やされた空気も下にたまり、逆に暖房で温められた空気は上に上がります。よって、通常私たちの生活する床付近は寒く、天井付近ばかりが暖かいという無駄を生んでしまいます。
断熱性能の高い住宅は暖房室と非暖房室の温度差が少なく、外気温度にも影響を受けにくい
断熱性能の低い住宅は、暖房をしていない部屋は外気温に影響を受けて室温が下がりやすいため、暖房している部屋との温度差が大きくなってしまいます。一方で、断熱性能の高い住宅は、外気温の影響を受けにくく、暖房をしている部屋と廊下など暖房のない部屋との温度差が小さく、「温度のバリアフリー」が実現できます。