コラム

Column

結露とカビ/過乾燥と室内の湿温度

結露とカビ

表面結露

夏、冷たい水を入れたコップを部屋のテーブルの上に置くと、コップの周りに水滴が付着します。これが結露です。寒い冬の朝、窓に付着する水滴も同じ現象。暖かい湿気を含んだ空気が冷たい部分に接すると、表面に水滴が付着する現象を表面結露といいます。

内部結露

湿気は一般に温度の高い方から低い方へ流れます。冬季は湿気が室内から壁に入ります。壁内に進入した湿気は冷たい外側の材料に接し、止められ、水蒸気から水に変わります。これが内部結露です。内部結露が発生すると木材などを腐らせます。内部結露を防止するためには、湿気を中に入れない(プラスチックフィルムによる防湿)、入った湿気は外壁へ逃す(通気層工法)といった工夫があります。

カビ・ダニ

家の中からカビやダニを完全に消すことは不可能です。カビやダニがいない環境は無菌室のようなもので、人間にとっても必ずしも、よい環境とはいえません。カビやダニが害を及ぼさないように繁殖させないこと、これがポイント。そのためにはカビやダニの生育条件の一つである湿気・水分を制御することが必要になります。カビは結露のような水分を発生させないこと、水のかかる場所を拭き取ること、ダニは室内の湿度を60%以上にしないことです。いたずらに防カビ剤や殺虫剤に頼るのではなく、断熱化住宅のように工法や住まい方で対処したいものです。

過乾燥と室内の温湿度

過乾燥とは部屋の中を乾燥させ過ぎることです。日本人はもともと湿気のある環境に慣れていますので、湿気の低い環境では不快になることが往々にして起きます。断熱化住宅では、冬期、室内の温度が高くなり快適になりますが、その分湿度が下がり40%以下になることがあります。湿気の出し過ぎもいけませんか、乾燥し過ぎもよくありません。室内に温湿度計を置き、適度な温湿度に注意しましょう。温湿度の目安として、冬期は室温18~23℃、湿度40~60%。夏期は室温を外気より2~3℃低くし、湿度を60%以下に。夏は温度よりも湿度が体感的に影響します。

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