冬の入浴、高齢者急死多く…体温・血圧の変化で
題記記事が読売新聞 1月28日(月)15時12分配信でありました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130128-00000857-yom-sci
交通事故での死亡者数が年間5700人なのに対し、家庭内でのヒートショックでは14000人も亡くなっているという統計があります。 夏には熱中症もあり、高齢化が進む日本において家の中の環境が凶器となっている現在の住環境を、欧米と同じレベル(住宅内の温度差が少ない)に改善されるべく情報発信をしていきたいと思います。
【以下記事の抜粋 】 *******************************************
入浴中の高齢者の急死が全国的に増えている。
九州や沖縄県でも同じ傾向で、大分県では昨年、入浴時に溺死した約180人のうち、9割が65歳以上だった。体温や血圧の急激な変化が関係するとみられるが、冬場に集中しており、専門家はこの時期の入浴方法を工夫するよう呼びかけている。
厚生労働省によると、浴室での溺死者は1999年は全国で3058人だったが、2011年は4581人に増加。九州、沖縄、山口では、横ばいの熊本県、減少した山口県を除き、福岡県163人増、鹿児島県で34人増など、いずれも増加傾向にある。
昨年、大分県警が扱った浴室や浴場での溺死者は前年比23人増の182人で、うち166人が65歳以上だった。1~3月と10~12月に8割が集中、今月も22日現在で37人死亡している。
福岡県では、県警が昨年1月~12月24日に扱った浴室での溺死者は457人で、平均気温が前月より6・3度も下がった11月は、死者数も前月の約4倍の71人に急増した。
東京都健康長寿医療センター研究所の高橋龍太郎副所長は、入浴時の急死の原因について〈1〉体温の上昇で意識障害になって浴槽から出られず、さらに体温が上がってしまう「熱中症」〈2〉脱衣後の寒さによる血管収縮、入浴後の血管拡大などで血圧や脈拍数が変動し、脳卒中や心筋梗塞を起こす「ヒートショック」などを挙げる。こうしたリスクは年齢が10歳増えると1・34倍、気温が10度下がると1・42倍に膨らむという。 *******************************************