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断熱屋のぼやき

パッシブシステム研究会秋の本州セミナー

断熱屋のぼやき

16日に 「自然エネルギーを活用した家づくりを目指して」 のセミナーを盛会の中無事開催することが出来ました。

まずパッシブシステム研究会の江田副理事長より挨拶と研究会の概要の説明を頂きました。
続いて「パッシブな住宅をどう創るか」といテーマで福島先生にご講演頂きました。まず冒頭に、 パッシブ換気はアナログな技術で特別なものではない。設計の工夫で行うため、大手には取組むことが出来ない技術なので、真面目にやりたい工務店さんだけでやった方がいい、そして実はあまり広げたくないといった半分本気で半分冗談の話も交えながらスタートしました。
最初に換気の問題点はどんなシステムも運用やメンテナンスがしっかりされないと何の効果もないという説明があり、パッシブ換気はそんな中から生まれた考え方で、換気で大切なのは「止まらない事」と「止めない事」、「住まい手に任せない事」が一番大切だとお話しいただきました。
続いて、「パッシブ換気は温暖地で可能か?」という我々が最も知りたい点について、「十分可能です」との即答を貰いました。その根拠についてお話しいただきましたが、パッシブ換気を進めていく中で出会った技術で大きく後ろを押してくれたのが「換気のデマンドコントロール」と「床下暖房」であったとの事でした。デマンドコントロールについてはその優位性をドイツの事例を交えて熱交換換気は省エネ性の点からはあまり優位で無いという事例の説明がありました。その他にも高性能住宅にするメリットについてもお話しいただく予定でしたが、残念ながら時間切れとなってしまいました。
続いて私の方からパッシブ換気の可能性についてというテーマでお話しさせていただきました。
まずパッシブ換気を実際に条件を与えて設計した事例を紹介し十分可能である事。以前トライした事例を紹介しその検証結果も示させていただきました。
そして、パッシブ換気が目的なのではなく、高性能住宅を作る事が目的であって、パッシブ換気を行うためには高性能住宅であることが大前提となる事から、まさに大手ハウスメーカーでは対応出来ない、建築技術や設計力が問われる家づくりであることを強調させていただきました。
今後、本州地域においてパッシブ換気の普及にあたり会への参加や北海道への視察についてもご案内させていただいた所アンケートでも反響がありました。
最後には坂本先生から「新しい省エネ基準とすまいのパッシブ」というテーマで講演頂きました。
まずは省エネ施策について最近の動向についてお話しいただき建築分野(民生分野)に大きく省エネが期待されている現状の説明から新しい省エネ基準についてご講演頂きました。
続いて住まいとパッシブというテーマでお話しいただきましたがパッシブとアクティブのハイブリッドが大切ではとの提言を頂きました。まさにパッシブの方向性はその通りでパッシブを最大限生かしつつ効率のよいアクティブを組み合わせてなるべく少ないエネルギー消費を追求する事こそがこれからの住宅づくりに大切なことだと思います。
最後に「全館空調のススメ」と題し現在坂本先生が研究されている事例についての案内を頂きパッシブ換気にはエアコン一台で床下暖房というテーマがありますが、まさにその内容に沿った事例の紹介を頂きパッシブ換気の可能性を大きく後押ししていただきました。

色々なつながりで弊社も今回のセミナーをお手伝いさせていただきましたが、最後のアンケートでも興味がある、参加したいというお声を多数いただき関心の高さを感じとても実り多きセミナーになりました。

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