ネガワット発電
断熱屋のぼやき
先日パッシブデザイン協議会のセミナーで、「ネガワット」という言葉つかい省エネを推奨していました。
この「ネガワット」という言葉ですが、エネルギーの節約で電気の仕様を減らす事は、その分ひゃつでんしたものとみなす考え方です。
例えば10のエネルギーを使った住宅があったとします。そこに太陽光発電を乗せたとします。太陽光発電はエネルギーを作るので例えば3というエネルギーを作ったとします。
10-3でその家では7の電気だけをつかうので3のエネルギーを発電所で作らなくてよくなります。
一方、10のエネルギーを使う住宅を省エネ性を高めて7のエネルギーしか使わないで済む住宅を作ったとします。そうすると同じく3のエネルギーを作らなくてよくなるので同じように節電になるのです。
エネルギーの節約は、太陽光で発電したのと同じことになるという意味です。
ところが上記には大きな違いがあります。後者は住まいの質(快適性等)も向上するのです。
しかも住宅の基本性能は設備のように壊れませんので買換えもメンテナンスも不要なのです。
太陽光発電や設備は経済対策的な側面もありそれはそれで大切だと思いますが、住む人にとって本当にためになる住宅の基本性能にも是非目を向けてみていただければと思います。