温暖地におけるQ値=1.9
断熱屋のぼやき
今回ゼロエネの補助でQ値が1.9という指標がでました。
実は私も今までずっと考えてきていたのですが、温暖地においてこれからの目標とされるべき断熱レベルはこのQ値=1.9あたりだと考えていました。
もちろんそれ以上の断熱性による先進的な仕様もあってもいいですが、建築的に今までと違った特別な仕様や収まりにする必要がなく大きなコスト負担が無いレベルで達成できるのがこの1.9というレベルだと思います。
このレベルまで上げるときわめて少ないエネルギーで冷暖房が行えます。このように建物性能が高まると連続で暖房しても間欠で暖房しても暖房費が変わらなくなってきますから連続暖房を行う事でも快適性は格段に上がります。
温暖地においてこれから目指すべきレベルとだと思っています。
そして快適性という意味では、おそらく夜暖房を切って朝の室温が15℃程度以上をキープするレベルになりますし、非暖房室の温度差も2~3℃で済むようになるのでヒートショックになりにくい健康な住環境が得られるようになります。
※ただし立地や計画によっては絶対値ではありません(笑)
例えばこれをMSグリーンファイバーで行うとすれば
屋根(天井):200㎜
壁:120㎜
床:100㎜
窓:アルミ樹脂複合サッシ+LOW-Eガラス
換気:MS調湿換気システムor熱交換
で十分達成可能なレベルです。(もちろんプランにもよりますが)
是非検討してみてください。