太陽光発電が売電できないにたいする友人コメント
昨日のUPに対して友人より下記のコメントもらいました。勉強になりました。みなさんにも参考になると思うのでUPさせていただきました。
電線に流れるのは交流です。太陽光で発電されるのは直流です。コンバーターで交流に変換しますが、多くのコンバーター出力は正弦波(変換ロスも多くコンバーターが高い)ではなく、擬似正弦波(変換ロスもやや少なくコンバーターが安いから)であることも要因の一つです。サイクルや電圧が異なると電線に接続出来ません。擬似正弦波の影響から一部の機器では使えません。また交流は貯めることが出来ません。直流は貯められますが、大電力を貯めるのは現実的には難しいです。
電子回路を動かすに直流が適しています。しかし、目的により使用する電圧は異なります。直流は交流のように自由に電圧を上げ下げしにくく電圧を調整する観点からは扱い辛い物です。交流はトランス一つで自由に電圧が上げ下げ出来るため重宝されてきました。そこで直前まで交流で送り、使用する時点で直流にして使うのが効率的だったわけです。それと直流直流の電圧変換回路に必要な大電流を流せるトランジスタを作る技術が発電所建設当時無かったことも関係しています。決してロスが多いためではないのです。また送電時にも関係します。電力=電圧×電流ですから、どちらかを上げたらどちらかが減ります。高電圧で送るのは送電中の電流量を減らすためです。送電中にいくらかの電力は空中に熱として逃げてしまいます。電気抵抗の少ない銅線で送ってもいくらかは逃げてしまいます。その熱量は抵抗値に比例しますから、電流量が少ない方が良いのです。ただ高電圧そのままでは使いにくいので使う場所使う場所で徐々にトランスで下げていく、それがロスが少なく安定して電力を使うことが出来ます。