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断熱屋のぼやき

MS調湿換気システム製造元アエレコ社訪問

断熱屋のぼやき

さて、今回のヨーロッパ出張は決して遊びで行ったわけではありません(笑) 弊社が輸入販売している製造元へ打合せに行っていたのです。 そこで少しその報告をしたいと思います。
まずは換気についてです。
フランス国内では自然換気と機械換気を組み合わせたハイブリッド換気が大幅に伸びており、特に公営住宅ではすみ手によるメンテナンスが全く期待できないため、デマンドコントロール型が大きく支持されているとのことです。なので熱交換タイプは全く問題外だそうです。
日本でも北海道では札幌市でポスト次世代基準でパッシブ換気が基準に認められているのと同じうごきでしょうか。
また、今年は最近のポーランド等東欧諸国の伸びが大きく、昨年比28%の勢いで販売量が拡大しているそうで年々大きな成長をしているとの事。日本でも頑張りたいところです。 今回伺った際も工場拡大のため物色している工場を見せてもらいました。 そしてドイツでも後述のレポートにより省エネ性が公に認められて販売量が大きく増加しているそうです。
そのドイツのレポートですが、「ITG]というドイツでも有力な研究機関において、ドイツの省エネ基準「EnEv2009」によってシュミレーションされたデータから作成したものです。 デマンドコントロールにより換気量が抑えられることにより下記のような大きな省エネ効果があります。
93%加熱回収する熱交換換気と比べても1年間で24ユーロ(約2650円)の差にしかなりません。
(しかも外気温が下がりすぎると熱交換効率は落ちますが、カタログ性能値が100%発揮され、メンテナンスもきっちりと行われたと仮定した場合です)


初期費用の高さを考えたらその分を回収するのはとても難しいと思います。しかもフィルター代が別にかかるので2650円もフィルター代で消えてなくなりそうですが・・・。
またデマンドコントロールにより換気量が減っても下記グラフのように室内の空気環境も問題ありません。
それから新製品としてBXC排気口が発売されます。 今回のラインナップにより CO2orVOCセンサー付も選べるようになりますので、オフィスや店舗といった住宅以外の用途にもより適切に計画できるようになります。
最後に、今後の開発テーマとしてデマンドコントロールする(湿度)熱交換換気の開発も行っているとの事。風量も抑えられるのでフィルターの汚れが少なくもちろん熱交換が必要ない時のバイパス機能も搭載される予定です。 来年には試作機を製作し2~3年後には製品化されると思われます。 まあ取り扱うかは微妙ですが・・・(笑)

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