1985運動大集会に参加して
断熱屋のぼやき
先週「Forward to 1985 energy life 」2011秋の大集会へ参加してきました。
全国の素晴らしい先進的な活動を行っている工務店・設計事務所・関連する人たちが一堂に会し盛大に行われました。
この大集会の良かった点は運動として明確な目標を設定し、そのための手段の構築をしようとしている事です。 今回のこのような集りは、それぞれの参加している団体やグループの制約や見えない敷居などがなく、またそういった垣根を越えて全国から地域を代表するような工務店さんや設計家、関連の人たちが一堂に集まった(横串を刺したような気がします)という事はとても素晴らしい事だと思いました。
1985運動とは、1985年レベルのエネルギー消費のあり方を目指すこと=家庭部門のエネルギー消費量と電力消費量を半分にしようという運動です。なぜ半分=1985年レベルなのかというと、現在の原子力発電の発電容量が民生部分(業務部分も含む)の消費エネルギーを半分に出来れば原子力発電分を賄えてしまうのです。
目標は2025年までにすべての過程において年間のエネルギー消費量と電力消費量が1/2にする事です。これは結構大変なことで、これから14年しかありません。どれくらい大変なことかを簡単な試算で例を挙げると、今すぐ、これから建てられる新築を全てゼロエネルギー住宅にして、毎年4900万戸あるストックの2%が(98万戸)50%の省エネ改修を行ってやっと2025年(14年後)に「全ての家庭のエネルギー消費量が半分」に到達することができる結構ハードルの高い目標です。
でも国に任すだけではなく民間から発信し普及させていく事もこれからとても大切だと思っています。 こういった提案ができるのが弊社の得意分野なので、私も精一杯応援していきたいと思っています。
1985運動の詳細はこちらです。
http://to1985.net/