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断熱屋のぼやき

JBN北米住宅産業研修ツアー①

断熱屋のぼやき

先日、全建連 JBN工務店サポートセンター主催の北米住宅産業研修ツアーに 6/6~12の日程で参加してきました。
日本版NAHBを日本に作りたいという青木会長の長年の思いを実現すべくその実態の視察と、さらにそれを次世代を担うこれからの若い人たちに勉強してもらい、これからの日本の工務店業界を負って立ってもらいたいうというテーマで企画されたものです。
NAHBというのは全米住宅協会の事で、日本によくあるような色のついた団体ではなく、しかも組織力や発言力があり、中立な立場で住宅に関わる様々な事項(材料、仕様、工法、金融、資格、教育)を決定している組織で、業界をより良くする方針を決定する鍵を握っている団体である。
同世代の参加メンバーと、とても内容の深い勉強ができ、さらに親睦が深められたことは貴重な体験となりました。
今回の研修地はオレゴン州ポートランドでした。学生時代以来約20年ぶりです。とても懐かしく感慨深いものがありました。 まず最初に驚いたのは、入国審査がとても厳しくなっていました。どうやら9.11以降だそうです。顔写真をとって指紋は両手5本とも採られて、質問も目的について聞かれ、観光と答えたらいつからいつまでどこに行くのか?とかなり細かいことを突っ込まれました。近年ヨーロッパ出張など行くことはありましたがここまで厳しくはありませんでした。
無事入国を完了した後は、住宅価値が大幅に下がった住宅地の視察(Happy Valley)です。
投資目的の住宅が売れない事から住宅価格がどんどん下落し、それに伴って一般の住宅価格まで影響を及ぼしているそうです。しかしそれでも売れないし、一般の人も家を売りたいと思っても資産価値が下がっているため売ってしまうとローンが残る逆ザヤになっているので売るに売れない状況もあるようです。
たまたまコーディネーターであるプレーリーホームの早川専務が前日にたまたま接触した住宅のセールスマンに、日本から来たお金持ちが家を買うかもしれないといって現場を見せてもらう交渉をして、 実際に10年前に4億円で売られていて2/3まで価格が落ちた住宅(ため息が出るほど大豪邸)と、

140万ドルの住宅が69万8千ドルまで下落した物件(建築会社の社長が趣味をかねて作った家らしくとてもすばらしい家でした)
を見せてもらうことができました。でもなかなか売れないそうです。セールスマンは当然売る気満々のようでした。2件目の家については固定資産税が年間1100ドルもかかるらしく、当たり前ですが安く買えても維持費は相当かかるようです。
いずれにしてもこの高級住宅地は眺めがとてもよく、ポートランド市が一望できる最高の立地でした。 (当日は雨であまり写真ではわかりませんが・・・)
その後は今回のツアーの唯一の観光。 まずは鮭の遡上が見られるBonneville Lock and Dam見学。こちらのダムは日本と違い鮭の川登ができるようになっていて、
しかも鮭の川登の数のカウントまでできるようになっています。
ようになっています。自然に対する保護の考え方を日本も見習わなければならないと思いました。
つづいてこの川はとても大きくも船も行き来をするのですが、ダムの部分を越えるのに、パナマ運河のように水位を調整して船も通れるような施設があります。実際にその様子を見ることはできませんでしたが、とても興味深いものでした。
こちらはクラウンポイントという絶景ポイント
これは全米で2位の落差がある滝でなかなか迫力がありました。
自然あふれるアメリカらしさを感じることができました。
初日は以上でした。

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