断熱化による光熱費(省エネ)以外のメリット
断熱屋のぼやき
先日、健康維持増進住宅研究会から、住宅を断熱化することにより、健康維持増進効果が高まり、それが経済的にもメリットがある事について、具体的な試算が発表されました。
現在断熱住宅に住んでいる人に無断熱住宅に住んでいた頃とかぜの罹患率について聞いた調査で、「かぜをひかなくなった」という回答が倍以上になり、2回以上引く割合も半減し罹患率が38%減少したそうです。
これを通常の罹患率に、断熱向上による罹患率の減少割合を掛けてかぜの低下割合を算出し、断熱向上によって罹患率が低下したことによる便益を貨幣価値に換算すると9400円/年となるそうです。
断熱化には光熱費の(省エネ)以外にもこういった効果があり、健康や快適性、安全性の向上といった側面も多くあるのでそれらを費用換算し価値として考えると、断熱化がもたらす効果はとても大きな事であることがわかります。
今後こういった断熱向上がもたらす省エネ以外の各種便益の数値化の研究も進んでいく事と思います。