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断熱屋のぼやき

MS換気の熱性能(熱交換換気との比較)

断熱屋のぼやき

今までMS調湿換気システムの優位性についての説明がうまくできなかったのですが、今回概念図を作成することにより下記の説明を作成してみました。どちらも室温はほぼ同じ程度となり、同じような効果があることがわかります。


熱交換型換気システムの場合ですが、下図のように排気の熱を給気に熱を移動させる事により外気から加温された空気が供給されます。しかし、決して室温まで温まるわけではないのでその量が多ければ熱損失は発生します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
対してMS換気の場合、熱交換があるわけではないので外気がそのまま入ってきます。しかし、必要以上の換気をしないためその換気量を抑えることができます。結果として捨てられる熱量が少ないのでトータルの熱損失としては熱交換と大きく変わらないレベルになります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
また熱交換換気の場合の不確定要素として意外と大きな影響があるのは建物の気密性です。

上図のように我々のような排気型(3種型)の換気システムでは室内を負圧にするので隙間があってもそれは給気に働くので効果に差はありませんが、熱交換タイプの場合は給気も排気もファンで行っているので室内外の圧力差が無く、隙間がある場合それが漏気(隙間風)に働きます。
そしてその隙間は下表のように隙間の大きさに応じて漏気になってしまいます。それが熱損失としてプラスされてしまうのです。このように不確定要素が大きな影響を及ぼすのが熱交換換気の欠点なのです。
※換気回数とは1時間で室内空気がどれ位入れ替わるかを示します。ですので0.1回/hならば10時間で1回となり、室内全ての空気が入れ替わる計算になります。

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