省エネ法改正(内容)②
断熱屋のぼやき
それでは具体的にどのようになったかというと
今回の省エネ法は住宅全体の消費エネルギーを1次エネルギーで計算します。
※スケールをあわせておかないと種類の違うエネルギーでは比較が出来ないからです。
※1次エネルギー消費量とは・・・家庭用エネルギーを熱量換算した値。ただし電気については電気そのものの熱量ではなく、発電所で投入する化石燃料の熱量を用いています。
今まで住宅において、省エネというと断熱を指し、主に暖房エネルギー削減が言われていました。これはなぜかというと、昔の断熱性が悪い住宅では、暖房エネルギーが住宅全体における消費エネルギーとしては大変高かったからです。ところが日本も長い時間をかけ十分とはいえないまでもそれなりに性能が上がってきました。
そうなると相対的に他のエネルギーの割合が増えてくるのです。 右図は家庭のエネルギー消費の割合を示したものです。ご覧のとおり大きく分けて暖房30、給湯30、家電30、その他10といった割合が住宅における消費エネルギーになります。 今回の省エネ法では断熱による暖房負荷低減以外の要素に対しても省エネルギー化の手法を広げた事が大きな違いです。
では実際の項目はどうなっているかというと、
暖房エネルギー
冷房エネルギー
給湯エネルギー
換気エネルギー
照明エネルギー
そして太陽光発電やコージェネによる造エネ
を足して計算を行い評価をします。
※あと、今回建築側の基準としては入りませんが、家電等コンセント使用のエネルギーも住宅の消費エネルギーとして考えた場合プラスになります