北海道パッシブシステム研究会でソーラーウォーマー評価頂きました
断熱屋のぼやき
NPO法人パッシブシステム研究会において、11月に「パッシブ換気住宅の設計ポイントと太陽熱利用の可能性を学ぶ」というテーマで勉強会が開催されました。http://pv-system.jp/activity_report.html
北海道大学大学院工学研究院助教の菊田弘輝先生による「パッシブ換気住宅の測定結果から見た今後の可能性」の講演で、
新鮮外気を太陽熱で温めて室内に供給する壁付け太陽熱集熱パネルを設置したパッシブ換気住宅の温熱環境測定結果を中心に説明。測定したのは2年前に札幌市内で建てられた延床面積約41坪、熱損失係数=Q値0.94Wのパッシブ換気採用住宅で、当会賛助会員の(株)マツナガが輸入販売する太陽熱集熱パネル「ソーラーウォーマー」を1階外壁面に設置し、集熱した太陽熱で新鮮外気を加温した後、ダクトを通じてファンで床下空間へ供給する仕組み。竣工1年目の10月から半年間、各種データ取りを行ったところ、12月は外気温とパネルからの給気温度との差は平均20℃、最大27℃となり、1日の取得熱量は平均2.1kWhという結果になりました。菊田氏はこの結果を踏まえ、「冬期より春・秋の端境期のほうが、補助暖房として暖房負荷削減に果たす役割が大きくなる」と話して頂けました。