パッシブシステム研究会大合宿
断熱屋のぼやき
2月22〜23日で北海道のパッシブシステム研究会「大合宿」に参加してきました。
初めに北海道大学の羽山先生による「高断熱高気密建築の魅力」と題した基調講演です。エネルギーの話から始まり環境対策を検討する背景やプロセス、居住環境が健康に及ぼす影響の調査報告、光熱費保証制度についての概要と測定事例など、多岐にわたる話でとても勉強になりました。
そして昨年に引き続き、「なんでも話そう生討論」を全員参加型の座談会形式で行いました。主にパッシブ換気で採用するアースチューブの結露や虫の侵入、排気筒から聞こえる風切り音、コストなどについて議論があり、昨年の内容をブラッシュアップする形になりました。パッシブ換気に対する疑問や不安、対策などこれから始める人にとって経験者からのアドバイスとなる内容となり、これらを纏めて成果物になれば会の財産になりますので積極的に取り組んで頂きたい内容でした。
初日の最後は解析ソフトのバージョンアップの説明で終わり、その後の夜の懇親会では弊社でもお世話になっている工務店さんが新入会され大いに盛り上がりました。
2日目は会の活動報告のあと「ソーシャルスタイル思考で人間関係のストライクゾーンを広げる 」と題したコミュニケーション技術の講演、最後には北海道科学大の福島先生が開発しているパッシブ換気に蓄熱を活用する新しい取り組みの計測報告がありました。福島先生が取り組んでいる蓄熱ボックスはパッシブ換気にまた更らなう可能性が広がる取り組みになりそうです。
例年通り内容の濃い大合宿となりました。