パッシブ技術研究会2017年11月勉強会報告
2017年11月27日 「なんでも生討論」を主体とする11月勉強会が池袋マイスペースにて開催されました。
第一部では「温水暖房について学ぼう」と題し東北住宅新聞社主宰紺野氏にご講演いただきました。 当会では温暖地を中心としているので、床下暖房にエアコンを活用してまいりましたが、温水でも施工できる可能性が有るのでは?ということから、改めて勉強をするために今回の勉強会開催となりました。温水方式とエアコン方式それぞれにメリットとデメリットがあり、温水方式についても一部トライが始まっており、温水暖房についても理解を深める事が出来る良い勉強会となりました。
第二部では暖房方式ワーキングの佐藤工務店の佐藤ワーキンググループ長よりワーキングで考えていることを纏めて報告頂きました。ポイントは床下エアコンの選定と設置方法であり様々な注意点やコツ等の解説頂きました。
第三部では「パッシブを失敗事例から学ぶ」と題し、出席者全員参加のなんでも生討論を講師も交えて討論しました。
なんでも生討論とは、失敗事例(改善したほうがいい事項という意味です^^)を共有しパッシブ技術の向上を会員全員で目指すもので、会の大きな目的の一つです。日頃の疑問や困っている事、工夫している事、伝えたいこと等を赤裸々に語り合い、会の発展はもとより会員それぞれの発展を目指すものです。この情報が蓄積されることでパッシブ技術の確立に繋がり、最終的にはQ&A集にもなります。
大きく分類すると煙突等排気方法について、暖房について、基礎について、給気について、換気量について、住まい方について、その他様々な事例等、大変闊達な討論会となりとても意味のある勉強会となりました。今回の生討論でとても印象的だったのは「パッシブ換気はお風呂が一番暖かい」という事が分かり、パッシブ換気の大きな特長の一つとして会員内で認識を共有することが出来ました。特にエアコンの設置方法やガラリの取り方、温水式とエアコン暖房の違いや音の問題など、日頃の疑問や不安を会員で共有することが出来ました。
毎年このような生討論を重ねて行きたいと考えています。