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断熱屋のぼやき

断熱と健康(スマートウェルネス中間報告)

断熱屋のぼやき

先日スマートウェルネス住宅等推進事業調査の、住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査の第二回中間報告会に参加してきました。
住宅の断熱が省エネに寄与するのは周知のことですが、断熱は省エネだけではなく住まい手の健康へも大きな影響(効果)が有ることが最近の研究で実証され始めています。
本研究はその代表的な事例で、1800件の住宅で3600人の改修前後の血圧や生活習慣等、健康エネ影響を検証した世界的にもない非常に貴重なデータが集まりつつあります。
今回の中間報告で、得られつつある知見を要約すると下記の6つの大きな知見が得られました。
1,個人属性、生活習慣、室温から血圧を推計するモデルを作成。起床時の室温の低下による 血圧上昇への影響は、高齢になるほど大きい。(別添資料:P2)
2, 室温の低い家に住む人ほど、起床時の血圧が高血圧となる確率が高い。(別添資料:P3)
3, 室温の低い家に住む人ほど、動脈硬化指数と心電図異常所見が有意に多い。(別添資料:P3)
4,断熱改修後に起床時の血圧が有意に低下。(別添資料P4)
5,就寝前の室温が低いほど、夜間頻尿リスクが有意に高い。(別添資料P5)
6,断熱改修後に夜間頻尿回数が有意に減少。(別添資料P6)
別添資料
住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査の中間報告(第2回)
~スマートウェルネス住宅等推進事業の調査の実施状況について~
若いうちは良いですが高齢になればなるほど家が暖かいと健康に対する影響がこんなにも違うのかと驚かされます。薬を使わずに血圧が下げられ、かつ血圧に起因する病気(脳心血管疾患)になるリスクを減らすことができたり、なんと夜トイレで起きる頻度が減少する(=熟睡度が上がる)等、本当に健康に対する影響が大きいことが証明されました。今までも「リュウマチが良くなった」「アレルギーが良くなった」等お話は頂くことが多かったですが本当に健康への影響が大きい事をしみじみと実感しました。
省エネだけでなく健康にもいい高性能住宅。設備のように壊れるものではないので、新築時に採用すればその効果はずっと得られます。
弊社では断熱改修にも力を入れていますのでご興味の方は是非お問い合わせ下さい。
 

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